愛と誠(ネタバレ)

「愛は平和ではない
愛は戦いである
武器のかわりが
誠実(まこと)であるだけで
それは地上における
もっともはげしい きびしい
みずからをすてて
かからねばならない
戦いである――
わが子よ
このことを
覚えておきなさい
(ネール元インド首相の娘への手紙)」

去年「愛と誠」を読みました。
愛と誠は梶原一騎原作・ながやす巧作画の最高傑作で、
お嬢様・早乙女愛と不良青年・太賀誠の運命と愛と戦いのお話しです。

【主な登場人物】
太賀誠 フーテンタイガー
あの時の太賀誠 金持ちの子だから助けたんじゃないぞ!
早乙女愛 いろいろ考えたけど太賀誠のためなら死ねる
岩清水弘 早乙女愛のためなら死ねる
愛の母と父 太賀誠が嫌い
高原由紀 スケバン のちに太賀誠に惚れる
座王権太 由紀が好き

【あらすじ】
早乙女愛は幼少期にスキー場で太賀誠に命を助けられた。
愛は初恋の思い出、誠を《白馬の騎士》として大切に思っていたが、
スキー場で再会した誠は、愛を助けた時にできた傷のせいで人生が変わり、
不良青年に成長していた…。

太賀誠、献身的に支える早乙女愛をことごとく裏切って恐喝してゆする。
名門校の明星、清純天使でアイドルだった愛が没落しても隣りで支える岩清水弘。
愛が誠を追って入学した不良校に何故か岩清水も転入する。
もう愛ちゃん、弘にしとき!と何度も思う。
でも愛の弘に対する感情のなさがまたつらい。
弘の母ちゃんも泣いてる。
そしてどれだけ尽しても悪い方へ悪い方へと突き進む誠。
あまりにもかわいそすぎてボロボロになる愛ちゃんだけど、この執念を見てほしい。

さすがの誠も引いてる。
誠も「いうて清純ぶったお嬢様やしビビってすぐ離れるやろ」と思ってたはず。
でもこの早乙女愛の執念。
勝てねえ…。
なんか政界のことまでいろいろあり(タイムリーな話題)二人の戦いは最終巻まで続きます。


ちなみに途中で高原由紀という女番長が誠に惚れたりもします


あまりにも硬派すぎる三角関係描写


君のためなら死ねる!で有名な岩清水弘は、
ほんとびっくりするほど君のためなら死ねる!と言いました。
暇なとき数えたい。


ほんまそれ



愛と誠は映画も3作作られており、(それぞれ太賀誠役が違う)
一作目は西城秀樹さんです。


冒頭幼少期太賀誠の血がおもろい


草をくわえて登場する太賀誠


文字がきもい岩清水弘


どんな気分やねんな早乙女愛


見守ってる岩清水弘

いろいろ実験的な面白い映画です。
二作目はそこまで印象に残っていないのですが、三作目太賀誠が本当にカッコいい。


加納竜さん


岩清水弘がウエンツみたいで残念

2012年に、妻夫木聡主演でまた映画化されましたが、
これはパロディとして見たら面白いなという印象です。長いけど。

そんなこんな私は西城秀樹にドはまりして、
最近レコードやらなんやら集めております…。

かっこいい…


是非愛と誠を読んで、映画を観て、ヒデキを聴こう。
そんな今日この頃でした。

(おわり)