イレイザーヘッド(ねたばれ)



カルト映画の代名詞だそうな。
去年の夏にフリークスを見て、今年になってやっと決心がついたもののツタYAに翻弄されていたら、
先日あっけなくギャラリーのFさんが貸してくださいました。(ありがとうFさん!)



(あらすじ)
もじゃもじゃ頭の印刷工ヘンリーがメアリーに赤ん坊出産したから責任とってね!と言われ結婚。
その赤ん坊が奇形だけど、とりあえず夜泣きに悩んだメアリーは実家に帰っちゃう。
残されたヘンリーは赤ん坊の世話したり浮気したり幻影をみたりする。


(感想)




もっとえげつないのを想像していたので、正直ちょっとホッとしました。


イレイザーヘッドとは鉛筆についてる消しゴムのことだそうです。
話しの中でもヘンリーの首がとれて、その首を少年が鉛筆工場に売りに行き、ヘンリーを原料に消しゴムつき鉛筆を作ったりします。(なんのこっちゃ)
音楽を担当してるピーター・アイヴァースという人が好きで好きで、出演もしてるのかと思ってたら違ってました。
でも♪ヘヴン〜って歌ってるのはこの方。これを歌ってる役の子が怖かった怖かった。


問題の赤ちゃんは恐竜の赤ちゃん、ETのできそこないみたいな子で、できがすごい。
ヘンリーが部屋から出ていこうとすると泣き出して、戻ってくるとちょっと泣き止んで、
「あれ…もしかしてかわいい?」と視聴者(?)に思わせた瞬間ぶつぶつができます。こりゃ気持ち悪い。
でもヘンリーが冷静に「病気なのか?」と口にして、やり取りがなんだかおかしいです。
とにかく最初から最後までヘンリーが物事を受け入れているというか、客観的というのか、あわてないのが面白いです。
あの赤ちゃんは作り物なのかなんなのか気になる…。


ずっと怖い映画とか映像は見ないでいたのですが、これは案外平気だったのでなんでだろーと考えたら、
自分に起こる心配がないのと、ヘンリーが変に冷静だったからなのかなあと思いました。


いろいろ思い入れが強かったので、やっと見れてスッキリしました。
グロテスクなシーンが大丈夫そうだったらぜひ見てみてください。